世界に一つだけの花 SMAPの振り付けも歌も永遠に!知れば知るほどすごい名曲

SMAPの持ち歌は「世界に一つだけの花」だけではないのはもちろんだ。
でもこの歌にはメンバーたちの振り付けとともに、歌そのものがなんだか別世界に昇華している、そんな気がするのは私だけだろうか。

SMAPはすでに正式に解散を発表。
今年2016年の第67回NHK紅白歌合戦にも出場を辞退。
そして12月26日のスマスマで、この「世界に一つだけの花」がグループにとっての最後の歌となる。

私自身もそんなSMAPと、それからこの名曲「世界に一つだけの花」、そしてその振付へも思い入れがある。
それをこの曲の感想と一緒に語ってみよう。

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SMAPは女性人気アイドルグループの枠を超えていた?万人へ向けた感動の歌

今回スマスマ(SMAP×SMAP)最後の収録で採用された「世界に一つだけの花」という曲、地元のJR駅のチャイムで流されるのをよく聞くけれど、不思議に飽きが来ない。
ホームへ降り立つとき、列車が発進するときにこの曲を聴くとやっと帰ってきたんだな、 などと思ってしまう。

SMAPの持ち歌、そして他の曲もそうだけどこの「世界に一つだけの花」はつくづく不思議な歌だ。

もともとジャニーズ事務所のアイドルグループが歌う歌というのは、恋とか失恋とか、ティーンエイジャーや20代といった若い女性に向けた内容や、それらしい躍動的な振り付けの曲ばかりに限っていた。

けれどもSMAPというグループ自体がこの点ですでに異色。
特にこの曲は誰でもかんたんに覚えて歌える。
それでいて美しい、他の曲にはない不思議な魅力がある。

振り付けだって普通の人でも踊れてしまう、そんな覚えやすい、大変なものではない。
今までの女性向けアイドルグループにはなかった振り付けといってよい。
stage
確かに歌のタイトルからして、「花」とか「世界に一つだけ」というのは自分にとって唯一の女性、彼女というイメージを連想させる。

だが歌詞をよく読んでみると、見事にそういう思いは逆転。
「世界に一つだけの花」は恋人のことではない、それを歌っている彼ら自身のことになっている。
そしてそれはさらに彼ら5人を超えて、

「世の中の人々全員が一人として同じ人はない、世界に一つだけの花なんだ、だから無理に他人と比べて自分が偉くならなくたっていいじゃないか」

という内容になっている。
涙が出るほどに聞く人を癒してくれる、感動的な歌詞の内容だ。
こういう老若男女を合わせた視聴者を対象にするというアイドルグループも空前のことだし、今でも彼らの他にはいないといってよいだろう。

だがそんな普遍性のある歌の内容は、あの感動的な曲とともに女性の心を芯から感動させずにはおかないのではないだろうか。

スマップの生みの親は飯島美智氏であり、名付け親はジャニー喜多川社長(84)ともいう。
だが、個人的にはなんといってもこのグループの才能と可能性に着目し、単なる女性に向けた視点だけにととまらず国民的アイドルに昇華させてしまった飯島美智氏に脱帽するしかない。

彼らの持ち歌もいろいろあるが、この曲がそういうスマップのスタンスを一番きれいに表している、といってよいにちがいない。

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作曲者、振り付け担当、そしてSMAP本人も苦労と困難を歌に昇華

この「世界に一つだけの花」がはじめてリリースされたのは15年近く前の2002年7月公開のアルバム「SMAP 015/Drink! Smap!」だった。

でもこの曲に至る経緯、そして曲の作曲やその振り付けにいたるまで、他のSMAPのナンバーには見られないような複雑な経緯が込められている。

作詞作曲の槇原敬之さんはこの曲を手がける前に一度薬物問題が発覚している。
そのときの自分の過ちを見つめ直し、以後人生を深く見つめ直すテーマの作品を創作していくこととなったという。

振り付けもHKT48や安室奈美恵さんの曲を担当したことのあるタレントで振り付け師のKABA.ちゃんこと椛島一華(かばしまいちか)さんが担当。
SMAPの木村拓哉さんから直々に「みんなが一つになれるような振り付けを」作ってほしい、と頼まれたという。

もちろん「世界に一つだけの花」の歌の内容に合わせたコンセプトを木村さんは求めていたに違いないだろう。
彼の語った「みんな」とは、メンバーのことかも知れないし、もしかしたら視聴者を含めた全員かも知れない。
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この曲に至るまで、SMAP自体もすごく揺れた時期を経験している。
草彅剛さんの泥酔騒動(99年)、稲垣吾郎さんの道交法にからむ問題(01年)。
作曲者の槇原敬之さんとともにそういう世間の冷ややかな視線を浴びていて、いわば満身創痍といえたのでないだろうか。

だがその槇原さんにあえて作曲依頼を提案したのは中居正広さんだった。
ある意味SMAPとともにどん底の経験をしたともいえる人たちのコラボによってこの曲が生まれている。
本当に「昇華」といってよい。

永遠に残り続ける“励ましの歌”

この「世界に一つだけの花」がなぜこうも人々に親しまれるのだろうか?

その一つには、今の社会でうちひしがれた人々の心を優しく癒してくれるからに他ならないからにちがいない。

そして振り付けや歌の難度もそれほどに高くないから、誰でも気軽に歌えるのだ。
それこそ高齢者だって子供にだって歌ったり踊ったりすることができる。

もっと言えば、歌というものが持つ本来の役目。
それがこの曲にすべて入っている、とって良いのではないだろうか。

SMAPが解散することはもう動かないと言われているし、マスコミだってそういう扱いになっている。
そしてたとえ紅白で最後のサプライズ出場がかなったとしても、本当にそれでグループ事態は終わりを迎えるかも知れない。

だが歌というのはそういう「人」を超えたところにある。
つらい人生を耐え抜く今の人々の心にしっかりと根ざすこの歌は、“励ましの歌”としてこれからも歌い継がれて行くにちがいない。

増田えりか

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